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Surprise Surprise / Mezzoforte

Surprise Surprise

先週立て続けにご紹介したLevel42は、4枚目のアルバムからEW&Fのメンバーをプロデューサーに迎えて 意欲的にアルバムを出し、その後UKチャート1位、USチャートでも上位にランクインして行きます。特に85年の “World machine” と87年の “Running in the family” 辺りで「売れてる」頃のLevel42をご存じの方には馴染みのある曲が入ってます。1994年に一旦活動を休止するまで全9枚のオリジナルアルバムを出 し、2006年にアルバム “Retrogride”で復活、現在も活動中。

さて、そんなLevel42については話し足りないくらいのオタクなのですが、連荘も飽きるので別のユニットの話などを・・・。

本 日の一枚は、アイスランドのJazz Funkユニット、Mezzoforteが1982年に発表した “Surprise Surprise” です。MezzoforteはLevel42を知るまで一番好きなバンドでした。このバンドのコンサートも、ぴあでチケット買って中学生の時一人で浜松町 の郵便貯金ホールに観に行きました。懐かしい・・・。
どっちかというとカシオペアのような爽やか系で、メロディーラインはSaxが担当する Fusionとしては王道のスタイル。子供心にカシオペアより大人っぽさを感じたところが気に入った理由だったと思いますが、実はMezzoforteの 方がカシオペアに影響を受けていたようです。
まあ、「Level42を知るまでは・・・」等と云いながら、実はLevel42には無いいい雰囲気を持った曲が結構あって、その後も何枚か続けて買ってしばらく聴き続けていました。さっきLP盤が何か残っているかと納戸を漁ったのですが見つからず・・・残念。
これはCDで買い直してたまに聴いてますが、やっぱりヨイですね。

後にTV番組のBGM等にこぞって使われ始めたので、バンド名は知らなくても聴いたことのある方は結構いると思います。
以下、30代後半以上の方は絶対聴いたことがあると思う代表作 “Garden party” (今改めて見ると曲名がダサいwww)をどうぞ!! (音量注意)

Pursuit of accidents / Level42

Pursuit of Accidents

Level42の3rdアルバム “Pursuit of accidents”(1983年) 。
ヴァーダインホワイトらのプロデュースを受ける前の作品だった思いますが、1,2作目より多少ロック色というかポップス色が出始めた作品。インストも有るにはありますが、Mark Kingお得意のスラッピングしながら歌う楽曲が多く収められています。

前 述の通り、多少変態度が薄れていて結構聴きやすいかもしれません。正直言うと、逆に当時は「なんたる中途半端」と思ったものです。80年代中盤にヒット チャート入りするようになって、今ではどのCDショップに行っても”Rock”に分類されてしまっているLevel42ですが、この作品辺りでそういう方 向性も多少感じられないでもありません。特に1.Weave your spell、3.Last chance、5.You can’t blame louis等はなかなかオサレな感じに仕上がっています。

勿論アルバムタイトル曲のPersuit of accidentsなどのFusion系の曲も相変わらず格好よくて、今では好きなアルバムの内の一枚です。

「本日の動画」(音量注意)

タイトル曲、Persuit of accidentsのLive版。

4曲目に収録されているAre you hearlingのPV。PVがあったことすら知りませんでしたが、流石に時代を感じます(笑)
が、スラップでバシバシ弾きながら別リズムで歌うという変態プレイが見られる貴重な映像です。

“Influences” / Mark King

Influences

Level42の動画を求めて徘徊していると、ついぱひうむに寄り道してしまうyocchiです(w
ksykかわいいよksyk

・・・それはさておき、Level42シリーズ第3弾です。
今までの流れから云って1983年発表のLevel42の3rdアルバム、”The pursuit of accidents” の紹介に行くのが普通ですが、ここは一旦寄り道をして翌年の1984年に発表された、Level42のベーシスト兼メインボーカルであるMark Kingのソロアルバムにいってみたいと思います。

このアルバムは全5曲。1曲目の “The essential” がなんと18分30秒という大作で、もうこの1曲のためだけに作られたと云ってもいいくらいのアルバムです。
この曲はLevel42のJazz Funk路線とは多少違う方向性で、途中で何度も構成が変わるような作りで非常に壮大です。全体的にはプログレっぽさがオサレな感じですが、常にマーク・キングの切れのあるベースが曲を支えています。
後半の超速スラップソロがハイライトでこれは勿論ハンパないんだけど、常にリズムを正確に刻み続ける安定したスラップに加えフィンガーでも凄いところを惜しげもなく聴かせてくれて、もう文句無しのカッコよさです。
・・・なんだけどこのアルバム、いつもAmazonでは数百円(爆)で売ってるんですが、こんなイイ作品なのにどういうこと?!

※余談ですが、当Blogのタイトルはこの曲名からいただいてます。

The early tapes / Level42

The Early Tapes

昨日に引き続き変態、Level42の2ndアルバム “The early Tapes”(1982年) 。
2枚目ですが、実際には1979~1980辺りに録音されており、デビューアルバムより前の作品です。なので濃い、濃ゆいです。昨日紹介した1stよりも更に濃いので、1stが受け付けない人にはオススメできません^^;

こ のアルバムには、ベーシストの間で有名な高速スラップのお手本のような曲 “Mr.Pink”が収録されています。サムピング&プルが怒涛のように繰り出され、あたかもメロディーラインとベースライン、そしてリズムパー トを独りでやっているような独特な旋律が超格好イイ!!!
動画サイト等でライヴ版のド変態なベースソロを見てこの曲を知った人には、絶対にこの原曲の美しさを知っていただきたいです!!!
こ の曲自体ベースをメインとして書かれたものであることは間違いなくベースは脇役だと信じて疑わない人には想像を絶する楽曲ですが、そもそも初期の Level42自体マーク・キングのベースのためのバンドといっても過言ではないので、他のも程度の差こそあれこんなんばっかです。
ちなみに、 「Mark Kingはタダ上手いだけ」、「技術のひけらかし」、という評価をされている方も過去に多くいましたが、彼は元々ドラマーだった(ベースを始めて2年でデ ビューでこの演奏!!!)上、スタート時のドラマーとギタリストが控えめだったので、曲作りにパーカッシヴな要素を積極的に取り入れた結果の演奏スタイル だと理解しています。

昨日紹介した ”Level42″ と、 この “The early tapes” 共に既にオリジナル版は廃番となっており、Amazonのリンク先のは2007年に発売されたリマスター版です。
オリジナル版は8曲ですが、このリマスター版は終わりに後にヒットしたSomething about you や Lessons in love等の美しい曲が入っているので、お買い得だと思います。
2000 年にLevel42とThe early tapesの2枚がカップリングされたリマスター版も出ていますが、こちらのボーナストラックはグールド兄弟やマイクリンダップが抜けた後の著しくクオリ ティの低いクソみたいなライブヴァージョンしか収録されていないので、別々に買うべきです。
Live版が欲しい人は “Psysical presence”を買ってください。

追記:
参考(音量注意):音量注意、そして変態注意のLiveでのMr.Pink。原曲はこんな速くありません。

そしてついでに、スゲーの見つけちゃった!!!
メチャメチャ貴重な音源です。

1984年、よみうりランドで行われたカシオペアとLevel42とのセッションライヴだと思います。ちなみに僕、なんとこの場にいましたっ!
MCは今は鉄ちゃんとして有名な向谷さん。画像が動かないのは仕様です(爆)。

ヒットしたカシオペアのギャラクティック・ファンクをセッションしてますが、後半のソロパートではセッションつーか、バトル。リンダップに張り合っている向谷さんが流石ですが、ベースソロではマーク・キングがあまりにえげつなく変態なので櫻井さんがちと可哀そう(^^;

Level42 / Level42

Level 42

昨日の予告通り書いちゃいました、音楽ネタ。
最愛のJazz Funkバンド、Level42の1stアルバム “Level42″(1981年) です。

Level42 は1979年、Mark King(Bass、Vocal)、Mike Lindup(Keyboard、Vocal)、Boon Gould(Guitar)、Phil Gould(Drums)の4人編成で結成されたイギリスのJazz Funkユニットで、リーダーのマーク・キングが超高速スラップ奏法でベースを弾きながら歌い、しかも初期の頃は半数以上の作品がベースを前面に押し出した曲というド変態ぶりが特徴でした。
ベーシストの間でマーク・キングはマシンガンのような超絶スラップ奏者で有名ですが、彼がLevel42のメインボーカルだということを知る人はあまりいません。
勿論マーク・キングの超絶技巧だけでなく、他のメンバーも凄いし楽曲自体のクオリティも高レベルなのですが・・・。
最初の数年はド変態でしたが、4作目くらいからLarry DunnとVerdine White(元EW&F)をプロデューサーに迎えて一気に商業的路線に転向し、一応 Something About you とか Lessons in love なんかのヒット曲も出しました。当時ベストヒットUSAなんかでランクインしたので、知っている方もいるかと思います。

ただ、自分の中ではこのアルバムと、2ndの “The early tapes”、3作目の “The Pursuit of Accidents” までが本当にLevel42らしい作品(勿論その後もいい楽曲はあるのですが)だと思うんですよね。その後メンバーも入れ替わったりしてボロボロになっていってるし・・・。

ちなみにこのアルバムには普通の人は勿論、ベース弾きの間でもあまり有名な曲が入ってませんが、個人的にLevel42の最高傑作の一つと勝手に思ってる2曲目の “43″ が最高に格好イイです。
賛否あるかと思いますが、Level42を知らない方にはまずこのアルバムをオススメしたい。この変態ぶりについて来られない正常な方はLevel42自体がムリです(爆)。

ところで、そもそも僕のLevel42との出会いは中学生(1982、3年)頃。
こう見えて(って見せてませんが)3歳からピアノを習っており、小学校5年か6年の頃にピアノの先生(音大生のオネーサン)の家で聴いたシャカタクとかカシオペアとかスクエアなんかに衝撃を受けて以来すっかりフュージョンバカですが、私立小から地元の公立中学校に進んで友達が皆無だった時、「どんな音楽が好き?」と話しかけたヤツ=U君(仮名)がこれまた、たまたまフュージョンバカ。「ウチに遊びにおいでよ」と誘ってくれたU君の家には防音の音楽室があり、真ん中にはスタンウェイのグランドピアノ、青い光を怪しげに放つマッキントッシュにJBLのスタジオ用スピーカー群、と見たことも無い世界が広がってました。
そこではじめて掛けてくれたレコードがLevel42というワケです。もう衝撃でしたね。こんなフュージョン、いや音があるのかと・・・。当時カシオペアもスゲーと思ったけど次元が違う。
しかもU君がおもむろにベースを取り出してこの難解なスラップ(当時はチョッパー(wって言ってた)を解説付きで弾いてくれてまたさらに衝撃(爆) 
今思うと、Level42耳コピで弾きこなす中学生ってのもアリエナイくらいスゲーわけですが、彼の場合スタンウェイで幻想即興曲とかサラっと弾いてくれちゃったりするので、もう何がなんだか(www 今何してんのかな・・・遠い目。
遠い目ついでに、1984年だったと思いますが、よみうりランドイーストでカシオペアとのジョイントライブで来日した時と、1987年くらいに単独での中野サンプラザライブに行きました。いやー凄かったなぁ・・・。

なんて話が思いっきり脱線してしまいましたが、彼の影響で音楽の感性が思いっきり方向付けられちゃったワケです。ちなみにコレを聴いてベースをやろうと思わなかったのは、U君が弾くのを見て到底敵わないと思ったからです^^;

まあ、変態変態いってますが、どんくらい変態か気になる方は是非。

※書いた後で気づきましたが、コレだけ語れるのはLevel42くらいで、他はこんな知りません。今後のLevel42以外のネタはあんまり期待しないでね^^;

暇だ・・・。

自転車が無くなると途端に書くことが無くなる自転車バカ、yocchiです。
一応、今日はハーフスクワットと腹筋などをしてみましたが、つまんねー^^;

さてここ数日、もう彼是25年くらい聴き続けている懐かしいFusionとかJazz Funkなんか(一部、右の広告にも出てるヤツです)をiPhoneに入れてヘッドセットでじっくり聴いていて、今またその良さに改めて再開眼しているところです。当時レコードで集めていてもう今は捨ててしまって無いアルバムなんかをボチボチまた集めていこうかな、なんて思ってます。

そんなんで、今も持っているアルバムから音楽ネタをアップしようと思っていたのですが、ニコ動とかyoutubeで懐かしい映像とかを探していたら、そんなマイナーな楽曲をカバー演奏している若い変態が結構いてちょっと驚き。ってゆーかひいた(爆)
なんつって、そんな動画を拾っていたらこんな時間になってしまいました(笑)

暇だなぁ、オイラも^^;

The night has a thousand eyes / Tizian Jost Trio

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もう一枚澤野工房、ティチアン・ヨースト・トリオ。
山野楽器自由が丘店で試聴できたんですが、これも一曲目聞いただけで購入決定。
なんつーかもう、「あー、せつねぇー」みたいな(^^;
小難しいことしてなくて凄く聴きやすくスッと入ってくるのがヨイです。ジャズって縛りじゃなくてもちょっと格好いいの聴きたい方にもオススメ。
今回に関しては、選曲はトヌー・ナイソーより良かったかな。

ジャズっていうと最近澤野工房しか買ってませんが、若い頃一所懸命メジャーどころを集めて勉強した時期もありました。ヤマハピアノ教室でジャズコースに入っていたことがあるんで(笑)。でももう一曲も弾けないな、多分。

最近はじっくり部屋で聞くより、クルマ運転しながら、とかblog打ちながらとか、「ながら」聞きがメインなので、澤野さんレーベルは最適です。もちろん、じっくり聴いてもいいんですけどね。
イヤ、正直に白状すると、メジャーどころの重い演奏とか、小難しいのが疲れるんです。にわかなので(爆)。

For now and forever / Tonu Naissoo Trio

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超久しぶりに澤野工房レーベル買ってみました。久しぶりなのにまたトヌー・ナイソーっていうところが、我ながら石橋叩きすぎ(笑)。それくらい、気持ち良く安心して聞くことができます。
ライナーノーツに書いてあったけど、僕も一曲目試聴しただけで買いました。それくらい一曲目がイイ。
遣り口が巧妙だなぁ、キタネー(笑)。

・・・ウソ。この人の演奏は凄く澄んでて綺麗で、全体通してももちろんいいです。

Exclusivel for you / Jos van Beest trio

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もう一枚澤野工房
ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ。

最初の曲から、ジャズクラブでシンガーの後ろで伴奏しているピアノ弾き、っちゅう映画のワンシーンを想像したけど、後でライナー見たら同じような内容が書かれていました。
つまり、自分のように特別ジャズに造詣が深くなくても、変なクセも無くスッと入ってきて判りやすい演奏。

ただ、私のお気に入りのトヌー・ナイソーとかみたいに綺麗に澄み切った演奏とは違う甘い感じ。
スタンダードナンバー中心なので、取っ掛かりとしてはいいアルバムかも知れません。

Terra Furiosa / Giovanni Mirabassi Trio

terrafuriosa

山野楽器のポイントが溜まっていたので澤野工房。
ジョバンニ・ミラバッシ・トリオ。

このトリオの演奏は、一人感傷に浸っているときに聴くと確実に泣けます。
そうでない時にもなんとも云えない切ないキモチがこみ上げてきます。

本作品も同じく。素晴らしい。