カテゴリー : クルマ

C4 Picasso

picasso
まだ正式発売前だが、高輪にC4 Picassoが2台展示されていたので、見てきた。

僕は根本的にいわゆるミニバンにはクルマとしての魅力を全く感じない。単なるピープルムーバーなのに妙に低重心を強調して走りを謳ったりナンセンスなことこの上ない。
さらに批判覚悟で言ってしまえば、個人的に絶対認められないのは、この手のクルマの主目的は定員や積載量の多さに利することであり、それは即ち自動車としての運動性能とは相反するモノであることを作り手が判っているということ。それを判っていながら、敢えて過剰なパワーを謳ったり運動性能の高さを演出することは、無知な消費者を危険に晒して利益を上げている犯罪と言っても言い過ぎではないと思う。ちなみにこれはSUVにも当てはまる。

但し一方で、ハイエースバンとかには大いなる敬意を払っている自分を考えると、実用的にモノスペースであることの恩恵というものはやはりそれなりに認めていて、例えば自転車を積んでちょっと遠くの山にヒルクライムの練習に行くなど、適当な荷室があり且つ室内で着替えたりするスペースが無理なく取れるというのは一つの魅力ではある。
そういう意味では、理性的な性能で必要充分のサイズ、且つセンスの良いVW Golf Touranとか、このC4 Picassoは大変気になる存在である。もちろん国産にも該当する車種はいくつもある。

ともかくPicasso。実車はパッと見未来的でカッコイイのだが、良く見てみるとプロポーションとかパネルの合わせ目とかが微妙に変態で、やっぱりシト○エン。
その辺が元シト○エンオーナーとしてはなかなかにウレシイのである。
明るくてセンスの良いインテリアが、異常なまでの面積をもつグラスエリアから降り注ぐ光によって強調され、非常に居心地が良さそうだ。速くなくたって、シートが回転しなくたって、これの中に居るだけでシアワセになれそうで、正直本当に欲しくなった。