BMW 523i Touring レビュー(1)
- 2012年 7月14日
- 投稿者 : yocchi
yocchiです、こんばんは。
クルマ替えてからなかなか時間が無かったのですが、折角の機会なのでぼちぼちとネタを書きたいと思います。今でこそ自転車の話ばっかりみたいな感じですが、昔はクルマネタのサイトをずーっとやっていたので、実用車になってしまってもこういうの書くのは嫌いじゃないんですw
つまらない記事ですが、しばらくお付き合い下さい。
・
・
さて、ようやくクルマの写真撮って来ましたので、今回は最初のレビューということで、スタイリングとかパッケージング的な話。
その前に、もう一度新しいクルマのご紹介。
「BMW 523i Touring(F11)」
・チタン・シルバー・メタリック / ダコタ・レザー(ブラック)、アッシュウッドトリム
・オプションはHi-Lineパッケージ、オートマチック・テールゲート
オプションとか偉そうに書いてますが、前にも書いた通り3台あった4気筒523iの特価在庫車から選んだので、最初から付いてたのと変わりません。
ちなみにその3台というのは、
・M-Sports、カーボンブラック
・Hi-Line、カシミヤ・シルバー、ダコタ・レザー(ベージュ)、オートマチック・テールゲート
そしてウチのになったヤツです。
前のE91がHi-Lineだったので今回はM-Sportsもいいかな? と迷いましたが、フロントスポイラーが個人的にあまり好みでなかったのと、アルカンタラ/布シートは生活臭が付きそうなので止めました。
カシミヤ・シルバーのは、ベージュ革は好きなんだけど手入れが大変そうなのでこれもパス。
アルピン・ホワイト/Hi-Lineの試乗車が上品で落ち着いていたので、シルバーも似た雰囲気かな?と勝手に想像したのが決め手でした。
・
・
と、前置きはこの辺にして、ようやくスタイリングとかパッケージングとかのお話。
15〜6年くらい前からクルマに関するサイトとかやってましたが、相変わらず人目につく場所でクルマの写真を撮る行為というのが苦手というか、こっ恥ずかしいというか。
そんな感じなので、自宅で洗車後、昔住んでいたニュータウンあたりまで遠征して人通りの少ない場所でそそくさと撮って来ましたので、写真の構図とかは突っ込みナシでお願いします(笑)
右前から
うーん、地味(笑)。
E91の時から気づいてたけど、やっぱシルバー自体がおっさん臭い色なので、余計に地味に見えるな。
試乗車のホワイト(色以外はホイール、内装等ウチのと全く同じ仕様)は優雅さが感じられたんだけどなぁ。ま、いいか。
バンパー回りの形状とかボンネットのラインとかは、最近のBMWお得意の手法で躍動感のあるデザインですね。
特にフロントフェンダーからリアのコンビネーションランプに至る深いプレスが、スタイリングの印象を引き立てていて流石に上手いです。
E90の前期型とかE60とかは、プロポーション的にはパンチがあるんだけどプレスがのっぺりした感じだったのが、ここ数年かなり彫りが深くなったというか。
この辺、最新の国産高級セダンが惜しいところですよね。スタイリングは悪くないクルマは結構あるのに、ドアとかボンネットがのっぺりしてて、新しい分トレンドに挑戦出来る筈なのに乗り切れてない感じです。
右後から
実はこの辺のアングルが気に入ってます。
さっき言ったサイドのプレスラインでクドいくらいに陰影が利いているはずなのに、全体的に見るとシンプルで品がある(笑)
この辺も上手い。
前から
キドニーグリルは相変わらず好きになれんwww
じゃ、なんでBMWなんだよ。ですね(笑)
ま、でもここまで拘り続けてアイデンティティを確立したのには敬意を表します。
写真でグリルを隠して見ると実は大して新しいデザインでもないのに、キドニーを完全に個性として確立した勝利というか、グリル込みで上手く最新のデザインとして処理してる感じがします。
後から
もう少し引きで撮れば良かったかな。
それか、もうちょっと上からのアングルで撮れば、もっと良さが伝わったかも知れません。
フェンダーが結構盛り上がってて、且つプレスのエッジが効いているのでボリューミーに見える筈なんだけど、これがシンプルな優雅さに見えるのって、実は凄いことなんじゃないかと思います。
特にワゴンのデザインって細かい処理がかなり難しいと思うんだよね。
あまり偉そうなこと言えないけど、ちょっとしたラインの交差の違いでかなり残念に見えるワゴンが世の中にはゴマンとあるので、余計にそう思います。
真横から
ちょっと傾斜のあるところで撮ったので、後ろの建物が斜めってますがお許しを。
真横のアングルも、一目でBMWのツーリングと判るポイントですね。
極端に短いフロントオーバーハングと低いボンネット、、、揺るぎねえな。
F10/F11はホイールベースが大きく延長されたのが特徴です。よって、非常に伸びやかに見えます。ま、実際デカいんだけどね。
おかげで後席の足元はかなり余裕があります。
リアゲートは、使い勝手よりはデザインを重視した傾斜キツめなものですが、ラゲッジスペース自体は広大なので、今のところ不満は感じないかな。
Eセグメントは当然セダンがメインでしょうから、トレンドとしてはフロントガラスの傾斜がどんどんキツくなっていく傾向にあって、それに併せてリアウインドウもバランスとして寝ていくのは仕方ないでしょうか。
ただ個人的には、最近SUVの分際でその手法を取り入れるクルマが最近多いのがなんか気に食わない。その点、メルセデスとかは割りと利便性に拘っている気がしてエラいと思う。
さて。
長くなったので、最後にパッケージがもう少し分かりやすいように、前車のE91と、E61(先代5シリーズツーリング)の比較を寸法データを元に書いてみます。(その他の諸元はまた別の項で)
まずはデータ。
F11(523i Touring) | E61(525i Touring) | E91(325i Touring) | |
---|---|---|---|
全長 | 4,915mm | 4,855mm | 4,525mm |
全幅 | 1,860mm | 1,845mm | 1,815mm |
全高 | 1,490mm | 1,490mm | 1,450mm |
ホイールベース | 2,970mm | 2,885mm | 2,760mm |
最小回転半径 | 5.5m | 5.7m | 5.3m |
トレッド(前/後) | 1,600mm/1,625mm | 1,560mm/1,580mm | 1,500mm/1,515mm |
ラゲッジルーム容量 | 560-1,670L | 500-1,610L | 460-1,385L |
車両重量 | 1,860kg | 1,740kg | 1,540kg |
車両総重量 | 2,135kg | 2,015kg | 1,815kg |
先ず、先代の5ツーリングより更に巨大化していることが一目瞭然です。
このセグメントで絶対的なベンチマークであるメルセデスEクラスを意識していることは間違いないと思いますが、Eクラスワゴンがリアのオーバーハングを伸ばして積載容量を確保しているのに対し、5シリーズはホイールベースが全長の差に比してEクラスより長いのが特徴。
おそらく、5シリーズはセダンの快適性でEクラスにアドバンテージを取りたいというのを、より意識しているんだと思います。
いずれにしても、かなりの大きさを感じることは事実。
ちなみにサイズ的にはバブル頃の7シリーズ(E32)とほぼ同等まで大きくなっています。
自分は先代の5シリーズに乗ったことがないので、あくまでもE91との比較になりますが、特に車庫入れや狭い路地を曲がる時に、車体の長さとホイールベースは意識しますね。
実際は、インテグレーテッド・アクティブ・ステアリングという後輪操舵付きの機構が備わっているので、最小回転半径の数値が示す通りそれ程大きな差では無い筈なんですけど。
これは慣れの問題かな。
運転していて大きさを感じるホイールベースは明らかに後席の余裕を生み出しているし、E91に比べて実に40cm弱長い全長はラゲッジスペースの広さの差にあらわれているので、精神的な余裕というか充足感は圧倒的です。
E91に比べて寸法や重量(感、的にも)は、純和風な思考で比較するとマーク2とセルシオの差(旧いw)程もあるので、イイものに乗ってる感がするのは当たり前っちゃ当たり前なんだけど、運転慣れしていない女性とかが都心で乗るには、最早デカくなり過ぎという感じがしないでもありません。というのが正直な感想。
ということで、レビュー(1)は長くなってきたのでこの辺で。
次は、このツマラナイ記事を読みに来て下さる方が一番興味があるであろう、デカくて重い現行型を4気筒ターボ、しかも馬力の無い方の心臓でどの程度走らせることが出来るか、ということについて書きたいと思います。