最初にお断りしておきますが、今回の記事はDIYのハウツーではありません。
かなりアクロバティックなことをやっているので、画像も全ては撮ってません。
エアクリーナー交換など同じ手順となる作業もありますが、あくまでも「バカ整備」の読み物として見てください。
正直6Rの(ワイヤー交換を伴う)ハイスロ装着は手を出さない方がいいと思います。
素直にプロにお任せしましょう。
以下本記事(長いです)。
6Rのアクセル開度は70°らしいです。
普段乗りには全く問題ありませんが、サーキット走行でのコーナー立ち上がり時など、ハングオフ姿勢から体を起こしながらのアクセル操作が非常にしにくい。
体格の問題もあるかも知れませんが、自分の場合は手首が回しきれず全開に出来ません。
これは所謂「ドアノブ持ち」してもダメです。
純正のスロットルホルダーに塩ビ管などを貼って嵩を増し、巻取り径を大きくするお手軽チューンがあるみたいですが、剥がれてスロットルが戻らなくなったりするトラブルも嫌なので、スロットル径自体が大きな社外品を使うことにします。
まず純正のハウジングを使い、ACTIVE製などの汎用スロットルを使用する場合は、多分40mm径までしか入らないと思います。
(40mm径でも必要ない部分を削るなどしないと入らない場合があります)
純正の巻取り径は36.7mmなので半径で1.6mmしか変わらず大きな効果は期待できそうもありません。
できれば半径で3mm近く変わる42mm以上を使用したいところ。
ということで、ACTIVEのハイスロットルキットEVOを購入してみました。
スロットルホルダー、車種別専用スロットルケーブル、ワイヤーホルダーが40mmと42mmの2種、そしてTZタイプと言われる細身の専用グリップが付属です。
ワイヤーホルダーは今回42mmを使用してみます。
以下交換作業。
先ずは作業前にハイスロキットの新しいワイヤーにワイヤーグリスを注入しておきます。
今回使ったのはコレ。
WAKO’Sのメンテルーブ、潤滑油にフッ素系樹脂が添加されています。
ノズルが細いのでアウターワイヤーの隙間に入りやすいです。
ちなみに意味があるかは判りませんが、今回はハンドル本体とスロットルの接触部分、スロットルホルダー内にも使用しました。
そして、カウルを外します。カウルを外す手順はコチラ。
スロットルを外し、ワイヤーのタイコをホルダーから外します。
純正のスロットルもハンドルから抜きとってしまいます。
次にタンクを外します。
前は赤丸2本のキャップボルト。
後ろは
10mmのボルト。
燃料が沢山入っている場合、後ろはタンクを少し持ち上げながら回さないとねじ山に負担がかかりますので注意。
本来は燃料ホースを抜きタンクを外しますが、燃料も満タンに近く、サービスマニュアルを持っておらず弁が着いているかも判らないので、ホースに負担を掛けないように前後反転させ、シートを外した部分に乗せてツーリングネットで固定。
これは、タンクが落下する危険があるので絶対にマネしないでください(笑)
あまりにもアホなため写真は撮ってません。
タンクを外すとエアクリーナーボックスが出てきます。
ボックスの前部にスロットルケーブルを固定しているステーがあるので外します。
タンクを外すとエアクリーナーボックスの蓋がどーんと出てきますが、写真は蓋を外したところです。
ここまででようやくエアクリーナーにアクセス出来るワケで、DIYに慣れていない方はエアクリーナー交換もお店にお願いしましょう。
写真の赤丸8箇所のビスで蓋を外し、黄色矢印の部分を掴みコジリながら持ち上げエアクリーナボックスをスロットルボディから外します。
エアクリーナーボックスにもブローバイなどのホースが何本かささっているので、完全に取るにはそれらを外さなければいけませんが、ここでも横着して持ち上げた状態でオイル缶などを挟み持ち上げておきます。
さて。
ここまで苦労してようやくインジェクション側のホルダーへアクセスですが、ここで状況を確認してみましょう。
黄色丸は、アウターケーブルストッパーです。
ここはボックスレンチでなんとか外せました。ボルトとストッパープレートを落とすと目も当てられないので慎重に慎重を重ねて作業しましたよ。
問題のケーブル交換ですが、上写真の赤矢印部がワイヤーホルダーです。
ぶっといフレームの真裏にあり、しかもフレームとの隙間が最小5mm程度しかありません。
つまり、指でワイヤーのタイコをつまみホルダーに着けることは不可能です。
本来はインジェクション側のスロットルホルダーごと外すのでしょうが、調整ネジなどがペイントしてあり触るなオーラがハンパないので、絶対に外したくないです(笑)。
純正のワイヤーはスロットル側はフリーになっているので外すのはワケないですが、外したからにはハイスロキットのワイヤーを必ず装着しなければなりません。
ワイヤーを装着出来なければ走行も不可能となり、即ドナドナです。
これはハンパないプレッシャー!
ここからはあまりにもバカで必死な作業なので画像はありません。
ええいままよ、と純正ワイヤーを外してしまいました。
・・・あー、やっちまったよ。
やっちまったからには絶対にキットのケーブルを装着します。
何度も言いますが、入らなければ不動決定です。
もう気合です。
いざ、タイコにグリスを塗り、ケーブルを持って遠いところからなんとかホルダーの切り欠き目指しケーブルを入れようと悪戦苦闘。
全然入らん!
イライラ棒のようです。
何度もキレそうになります。
どのくらい時間が経ったでしょうか、ケーブルが切り欠きに引っかかりました。
そのままマイナスドライバーを隙間に突っ込み、タイコを穴に誘導し押し込みます。
なんどもドライバーの先が滑りながらも、奇跡的に押しこむことに成功!!!!
はー。疲れた。
でもこれ、まだ引き側だけなんだよね。。。
戻し側も同じように入れるんですよ。
しかも戻し側は下からの作業ですよ。
マジか。
こんな感じでワイヤーをホルダーに入れるのに2時間くらい掛かりました orz
あとは逆の順序で組むだけです。
もう無心で組み立てていきます。
最後はスロットルが重かったり、遊びが大きかったり、いろいろ試行錯誤。
組み方合ってるよな・・・。
出来た。(後日昼間に撮影)
最終的には純正の70°が60°強くらいになったかな。
もう少し減ると思ってたけど、半径で2.65mm程度じゃこんなもんなのかな。
スロットルが若干重くなった気がするけど、調整してる内に元々の操作感がわからなくなり、どの程度の違いがあるかはイマイチわかりません。
しかし疲れた。4時間ちょっとかかったよ。