ZX-14Rで行く北海道ツーリング day3 富良野〜稚内

※8/5更新。

北海道上陸2日目。
昨晩はキャンプ場のある公園で花火大会もあり賑やかな夜だった。
途中まで寝袋を使わず寝ていたが、流石に寒さで起き寝袋を展開、その後は割りとよく眠れた。

6:30起床、7:30出発。
今日は稚内まで行く予定。途中でいくつか寄りたいところがあるので、富良野を後にし北上を開始する。
取り敢えず今日もセイコマで朝食。オリジナルのチリドッグが美味い。

旭川市街を通過。
家電量販店で昨日無くしたデジカメを購入したかったが、時間的にやっていなかったのでそのまま北上。
国道40号で塩狩峠へ。

JR宗谷本線、塩狩駅。
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ここは子供の頃に読んで衝撃を受けた三浦綾子の「塩狩峠」の舞台になったところでもあり、いつかは訪れたいと思っていた。

主人公のモデルとなった長野政雄氏殉転の碑がある。
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道を挟んで反対側には
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三浦綾子の旧宅を移築した塩狩峠記念館があり、立ち寄ってきた。

さて、今日は天気は結構良さそうだ。
塩狩峠をあとにしたのは10:30頃だが既に暑い。

士別市街まで北上し、国道239号線で西進。
途中トヨタの士別テストコース横を通る。
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iPhoneにインストールした「いつもNAVI」ではかなり広大な敷地で表示されているが、当然ながら道からは中の様子は全く見えない。
兎に角何もない山の中だが社員用の宿泊施設などが沿道に建っていて、ここで耐寒テストなどを行なっているのだろうか。

ひたすら原生林のような山の中の高速ワインディングを気持よく走りながら、次の目的地である三毛別羆事件復元現地へと向かうが、その前にひたすら山の中を走って来たのでそろそろガソリンの残量がやばくなってきたので、一旦日本海側のR232に出て苫前まで向かう。
苫前辺りはホクレンフラッグ「青」エリアの筈なのでなんとかホクレンSSで入れたかったが、もう14Rのコンピューターは残量表示限界以下の警告が点いていて、余談を許さない状況。
仕方なく、近くにあったエネオスで給油。
危なかった。

また元来た道をちょっと引き返し古丹別の町から南下、三毛別(現:三渓)に向かう。
三毛別ヒグマ事件(詳細はリンク先Wiki参照)復元現地までは古丹別の集落から片道19kmくらいあるが、道には「ベアーロード」という名前が付けられ、可愛らしい親子のクマの看板が掲げられている。
事件のことを考えるとおよそ似つかわしくないように思えるが、地元の方々にしてみれば事件を暗い過去として印象づけたくない思いもあるのだろう。
そこには、開拓に命を掛けた先人達への敬意とそれを受け継ぐものの自負があるのかも知れない。

というわけで三毛別に向かうが途中に何もないので本当に遠く感じる。
集落を過ぎると現地までの間に自販機が2台だけ、それも企業の敷地の中にあるので休憩したくても出来る雰囲気ではない。
延々と走り続けてやっと到着。最後の200mはダートだが、14Rでダートに入ったのはこれが初めて。たかが200mだが怖かった。
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奥に見える小屋のようなものが当時の開拓者の家を再現したもので、近くに行くと、
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このように実際に事件を起こしたヒグマの実物大の像がある。
体調2.7m、体重350kgであったらしい。つーか、こんなデカいヒグマ本当にいるんだ・・・。

と感心するのも束の間、程なく蜂の大群に襲われ逃げるように退散。
何かの本で読んで、北海道開拓の苦労の裏にこのような獣害が実際に日本であったことに驚き、是非訪問したいと思っていたが、このためだけにここに来るのはちょっと遠いし、かなり寂しいところだった。

古丹別のセイコマで昼飯。
セイコマPBのオレンジソーダが異様に美味い。

さて、後は今日の泊地稚内に向かいながら、途中のオロロンラインを楽しみに北上するだけだ。
左に日本海を眺めながら、比較的天気の良いR232を気持ちよく走り、道の駅富士見ヶ丘にて休憩。
稚内までツーリング中という道内在住のライダーさん二人と談笑。
今日はノシャップ岬「漁師の店」というところに泊まるという。
聞けば今日電話したら泊まれるということで決めたらしいのだが、海鮮料理が本当に美味しいらしい。
自分は事前にじゃらんネットか楽天トラベルで予約しようとしたら殆どの宿が満員で予約が取れなかったので、仕方なくビジネスホテルに予約したというのに・・・。
便乗しようとしたが、ビジホは当日キャンセルはキャンセル料が100%取られるとのことで諦めた。ショックorz
(後で知ったがとても有名な店で、泊まりでなくても食事だけでも大丈夫だったようだ。ツーリングにじゃらんとか楽天トラベルを参考にするのは負けのようで、つくづく残念でならない)

そんな話をしてる内に空模様が急速に怪しくなってきて、近くで雷鳴がし始めた。
程なく雨がザーッと降ってきて出発を躊躇するが、待っていても一向に止む気配がないので意を決して出発。

進めば進むほど雷雨が酷くなってきて、土砂降りの中をひた走るしかない。
天塩で非常に判りにくい表示を頼りに道道106号に移り少し走ると、目当てのオトンルイ風力発電が見えてきた。
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28基の巨大な風車が道沿いに並び、天気が良ければ絶景ポイントのはずなのだが、生憎の天気で感動も半減である。

土砂降りの中長居しても仕方ないので、さらに北上。
左に日本海に浮かぶ利尻島、右にサロベツ原野、そして道には電柱も看板も何もない真っ直ぐな道を走るが、雨に煙って残念な景色である。
しかも近くに雷が落ちたりしてヒヤヒヤものだ。

かなりゲンナリしながら走っていると、富士見ヶ丘道の駅から写真撮影の度に抜きつ抜かれつのカップルライダーがまた何やら撮っていたのでその方向を見ると、幻想的に煙る利尻富士が見えたので、その先に停まって自分も撮影。
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余談だが、件のカップルはTDM乗りのイケメンの彼にエストレア(かな?)の可愛い彼女がのんびりと仲睦まじく走り、悪天候でも本当に楽しそうだ。
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リア充爆発し(Ry・・・じゃなくて、自分が抜く度に二人で手を振ってくれるので、こちらもその度に気分がほっこりした。
どうぞお幸せに。

更に北上すると若干雨が弱くなってきたので、駅泊の鉄ちゃんには有名らしい「抜海駅」に立ち寄ってみた。
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秘境駅感は朝に立ち寄った塩狩の方が上かな。
塩狩のほうが本数も少ないし。

そしていよいよ稚内へ。
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ノシャップ岬。
時間も時間なので夕飯でも食おうかと思ったが、ノシャップ岬のなんたら水産がやっている店は食堂が休みだった。
岬にほど近い場所に「漁師の店」発見。この時は旅館で飯だけ食えるとは思わなかったが、本来は泊まれる食堂、というような形態らしい。
本当に悔やまれる。

今日はもう時間も遅いし、取り敢えず宿に向かう。
宿はJR南稚内駅前のホテル宗谷。所謂ビジネスホテルだが一応男性客のみ大浴場が使える。
バイクは下は砂利だが屋根下に案内してくれる。
まあ値段の割にはちゃんとしていて悪くはなかった。
ただ、期待していたコインランドリーが無く洗濯が出来ない。これは着るものが足りるか心配だ。

南稚内駅近辺は飲み屋街になっているという情報だったので朝食のみで予約したが、実際に店を探すと居酒屋ばかりで独りでは入りづらい。
結局すき家とかw

そう言えば今日も北海道らしいもの何も食べてないな。

本日のルート
走行距離:400km

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