Multistrada 620納車

身支度をし、電車で1時間半かけて、10:00の開店に合わせるようにドゥカティ東京ウエストに到着。

MTS620 納車1
(写真は奥多摩にて撮影)

店内で書類や付属品の説明を受けたあと、裏のファクトリーにて自分のMultistradaに初対面。黒はちょっと地味だったかも、なんて今更遅いか。

各部の説明を受けて装備を装着し跨ってみる。実はMONSTER用の車高調整ロッド(そのままではほとんど車高が落ちないので多少加工)とフロントフォーク突き出しで1cm程度ローダウンしているのだが、やはり身長162cmの私には片足しか届かない。それでも車体が軽いのでそんなに苦はないのだが、久しぶりだったのでちょっとふくらはぎが攣りそうになってしまった。

MTS620 納車2
さて、キーを捻りエンジンに火を入れてみる。
一度押せばエンジンが掛かるまで勝手に回り続けてくれるセルは、ウォーという重々しい音で独特。それに被さるように静かだけど低く太い音でエンジンが回り始める。
620だけどこれもやはりドゥカティなんだ、排気音とメカニカルノイズで再認識。

湿式の軽いクラッチを握ってシフトを1速に落とし、恐る恐るクラッチを繋いで見る。繋がり方が唐突で慣れるまでちょっとギクシャクする。
空冷の911のようにアイドリングプラスアルファでスパッと繋いでのスタートの方が、半クラッチを使うよりスムースな気がする。

このまま奥多摩まで足を伸ばすつもりで、新青梅街道を西へ走らせる。走り始めると、ハンドルがかなり開いているのが気になり始めた。静止した状態で跨った時はあまり気にならなかったが、身長に比例し手が短いので、このハンドルの開きにより前傾姿勢を強いられる。

それと、おろし立てだからなのか、ドゥカティ特有なものなのか、シフトが異常に渋い。ニュートラルもなかなか出ないが、それ以上にシフトアップ時にきちんとシフト出来ているのかが今ひとつはっきりしない。

エンジンは噂どおり3,500rpm以下はスカスカ。それ以下でもパーシャルで流している時やジワジワ開けていく分にはそれなりについてくるが、ガバっと開けるとスナッチが酷くエンジンによろしくなさそうだ。実際、振動でバックミラーは全く使い物にならないし、メーターがブルブルと壊れそうな勢いで震えている。以前乗っていたBMW F650(GSではない昔のヤツ)よりはマシなものの、市街地では2~3速で充分、ちょっと流れが悪いところでは1速のまま走らないとノッキングしそうになる程である。
一方、3,750rpmの目盛りを超えるとまるで別物のエンジンのように急にスムースになり、回転計の針はスパッと上昇する。
このエンジンは1,000kmまでは5,500rpm/min、点検後2,500kmまでは7,000rpm/min上限の慣らし運転が指定されているが、5,500rpmの制限だと美味しいところが1,800rpm程度しかなく非常にもどかしい。

MTS620 納車3
あと、途中渋滞に嵌った際に油温が120℃に達することがあったが、夏場は大丈夫なのだろうか、ちょっと気になる。

奥多摩に到着。暖かいせいかバイクが多く出ていた。
少し早めのペースのクルマの後で体をバイクに慣らす。コーナリングの感覚はこれも前に乗っていたYAMAHA TDM850に近く、スーパースポーツやネイキッドとは全然違う、かと言って上体が起きているオフ車ともまた違う不思議な感覚。ちょっと言葉では表現しにくいけど、この感覚を取り戻すまで結構時間がかかった。思うように曲がらず、ウォー!とかヘルメットの中で叫んだりして(笑)。

そんなこんなで、奥多摩周遊でしばし遊んだあと、家路についた。
帰りに燃料警告灯が点灯したので給油。3Lのリザーブを合わせて15Lのタンクに対し11L入ったので、噂ほど当てにならなくも無さそうだ。

MTS620 納車4
体はバイクに少し慣れてきたが、足つきの悪いバイクで市街地走行が多かったせいで、尻と大事な部分がちょっと痛い。
バイクの方は目茶苦茶渋かったシフトは少しマシになった程度、まだまだアタリがつくまで時間がかかりそうだ。

本日の走行距離150km

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